ポジショニングマップの作り方ー5つの手順

ポジショニングマップの作り方

ポジショニングマップは一見簡単そうですが、やってみるとなかなかスンナリ行かないもの。

本記事では5つのステップでポジショニングマップを作る手順を紹介します。必ずしもこのやり方でなければいけないということはありませんが、あれこれ迷わず済むメリットはあります。ぜひご参考ください。

ポジショニングマップの作り方ー5つの手順

ポジショニングマップは5つのステップで作成すると、比較的スムーズに作成できます。

【STEP1】競合商品をリストアップする

ポジショニングマップは「競合他社の製品とどのように違っているのかを、ひと目で感覚的に捉えられるように表した図」ですから(参考記事「ポジショニングマップとは?」)、とにもかくにもまず最初のステップは「競合商品をリストアップする」です。

リストアップする競合商品の個数はだいたい5〜6つぐらい。少なすぎると競合との違いが曖昧になりがちで、逆に多すぎると複雑でわかりにくくなってしまいます。

また、リストアップした理由や基準などを書き控えておくと、後で人に説明しやすいので便利です。

【STEP2】各商品の購買決定要因を書き出す

リストアップした競合商品について、それぞれの「購買決定要因」を分析します。

「購買決定要因」とは簡単に言うと「消費者がなぜその商品を買っているのか?」の理由。消費者の気持ちになって、できるだけ沢山の理由を考えて書き出してみてください。いくつかのカテゴリに分類しながら考えると、まんべんなく拾い出しやすいです。

よくわからない場合は、利用者にインタビューしてみるなどしてリサーチしてから行うとよいです。

【STEP3】1次軸案を考える

STEP2で書き出した「購買決定要因」を手掛かりとしてポジショニングマップの軸の案を作ります。

コツは「ポジショニングマップの縦軸と横軸をいっぺんに考えない」こと。2軸をいっぺんに考えるのはなかなかの至難の業です。まずは1軸で考えていくのが比較的容易です。

【STEP4】1次軸案を組み合わせて2次元マップにする

STEP3で作った1次軸案の中から良さそうなものをいくつか選び出し、2つに組み合わせて2次元マップを作成します。

ポイントは1つの組み合わせだけでなく複数作ってみること。数多くの案の中から選ぶことで納得性の高いものにすることが可能です。

【STEP5】最もシックリ来るものを選び出す

最後に、STEP4で作成した2次元マップの中から最もシックリ来るものを選び出します。

選ぶ際に判断基準を明確にしておくと良いですが、最終的には「ひと目でわかりやすいか」で判断することが重要。選ぶ際には1人ではなく複数人で選ぶと、より多くの人に理解される可能性が高くなります。

5ステップで作成するメリット

ポジショニングマップを上記の手順で作成するメリットは下記の通りです。

  • あれこれ迷わずに済む
    ひとまず手順を進めていけば何かしらの結論に至るので、途中で迷ったりして時間を無駄にせずに済みます。
  • 説明しやすい
    作業プロセスを説明することで、なぜその結論に至ったのかを理解してもらうことができます。
  • それなりに説得力がある
    購買決定要因をベースとして作成するので、根拠をもって説明できます。
  • はずしにくい
    複数の案から最良のものを抽出しているので、周囲に受け入れられる可能性が高くなる。

まとめ

ポジショニングマップの難しさは「感覚的に捉えられるもの」であること。多少作業に手間がかかっても、しっかりと手順を踏んでおくことで、根拠を持って作成し、自分以外の人にも理解してもらえる可能性を高めることが可能です。


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