ポジショニングとは?5分でわかる基本と活用法

「ポジショニング」はどんなマーケティングの教科書にも出てくる重要項目の1つ。でも・・・
「そもそもポジショニングって何?」
「何で重要なの?」
「具体的には何をするの?」
本記事ではポジショニングの概要と活用方法を簡潔にまとめました。ざっくり全容をつかんで、マーケティング活動にどのようにとりいれたらよいかがわかります。
ポジショニングとは?:位置づけと定義
まずは、ポジショニングの役割と定義を確認しましょう。
(1)マーケティング戦略における位置づけ
ポジショニングはマーケティング戦略のコアの1つ。
マーケティング戦略策定のプロセスは大きく分けて4つのステップでできていますが、ポジショニングは3つ目のステップにあたります。
1つ目のステップ「市場分析」の後、戦略のコアを立案するステップの一つがポジショニングです。

(2)ポジショニングの定義
ポジショニングという言葉は、元々は英語だからなのか何となくわかったようでわかりにくいですが、シンプルにまとめると以下になると考えます。
「競合他社の商品・サービスとの違いをどのように消費者に見てもらうか?」
つまり「自社の商品を他社商品と並べてみたらどのように見えるのだろう?」と考えることがポジショニング。自社目線ではなく徹底的に消費者の視点に立って考えるのが特徴です。「相対的」そして「メタ認知」的であるとも言えます。
ポジショニングの目的:なぜポジショニングが大事なのか?
ポジショニングを考える目的は主に2つあります。
(1)競合との差別化を強化する策を見出す
競合との違いを明確にし、今より優位に立つために何をしたらよいのか?、という戦略を示します。既存事業を考える際に使います。

(2)競合がやっていない独自の分野/切り口を見つける
既存の競合がまだやっていない分野や切り口(”ホワイトスポット”とも言われます)を見つけられれば、無駄な競争を避けて市場を独占することも可能です。新規事業を考える際に使います。

ポジショニングの決め方:2種類の設定方法
ポジショニングを設定する方法は主に2種類あります。
(1)マップ方式
最も一般的なやり方で、「2次元の知覚マップ」「パーセプショナルマップ」と言われる図に描きます。感覚的に捉えやすく説得力が高いのが特徴です。詳しくは「ポジショニングマップとは?」をご参照ください。

(2)ステートメント方式
図示するのではなく文章で表すやり方もあります。決まった様式はありませんが「商品特長+カテゴリ名」で表すことが比較的多いです。これが発展して「キャッチコピー」になることもあります。
ステートメント方式はマップ方式と併用することもありますし、マップを使わずにステートメントのみで済ますこともあります。
まとめ
ポジショニングはマーケティング戦略のコアの1つで「競合他社の商品・サービスとの違いをどのように消費者に見てもらうか?」を考えるもの。今ある商品・サービスの強化策や新商品の切り口などを見つけるために用い、マップやステートメントなどを使ってまとめます。