新商品開発で忘れてはならない大事なポイント

「これ、どうぞ」
来客にいただいたのはシックな陶器製の容器に入った和風テイストの洋菓子。
たしか「利休」という名前だったはず。
これを見て、半年前のあるシーンが脳裏によみがえってきました。
※画像元:EPARKスイーツガイド「ル・パティシエ・クニヒロ五反田店」
それは8月の30度を超す猛暑の日。
地方より飛行機で訪ねてきてくださったお客様がいらっしゃいました。
「これまでの商品とは一線を画すような新商品を開発して欲しい」
という命題を課せられたけれども、どこからどう手をつけてよいのかわからないとのお悩みでした。
「利休」は、その時お客様のために用意したもの。暑い最中、はるばる来てくださったので一息ついていただきたいと、とっさに五反田駅隣接の洋菓子店で買ってきたのです。
ほんのり苦甘い「利休」をいっしょに食べながら、「新商品開発をしたい」というお客様の悩みに対して2つのポイントをお伝えしました。
まず一つは「新商品開発プロセス」の全体像。
一口に「新商品開発」といっても、やはり順序と手順がちゃんとあります。
しかもそれは業界を超えておおよそ似通っている。
大きく4つのステージで成り立っていることをお伝えしました。
そして二つ目に申し上げたのが、「ターゲットを決めること」です。
「色々と考えることはありますが、敢えてシンプルにまとめてしまうと、新商品開発は1にも、2にも、3にも、4にも、5にも(しつこい(笑))・・・ターゲットです」
ターゲットが決まらないと、新商品のアイデアを沢山あつめてもまとまらないし、途中でブレてしまいます。逆にターゲットが決まれば、様々なことがほぼ自動的に決まってくる。
ではターゲットはどのようにして決めればよいのか?
これは正直なところ、置かれた状況によります。
会社として方向性が決まっていれば容易に決まりますし(かなりまれ)、そうでなければ何とか手がかりを見つけて決めるしかない。
「仮説で構わないので、3つほどターゲット候補を書き出してみるといいですよ」
手がかりの見つけ方にも実はいくつか方法があるのですが、とりあえずはそのようにお伝えさせていただきました。
お伝えしたことがどこまで理解されたかわかりませんが、何かしらのヒントになっていれば幸いです。
画期的な新商品が世に出てくることを願っています。