「折り畳み傘」と「購買決定要因(KBF)」(続き)
店頭に並ぶ、色も形も様々な折り畳み傘。
迷った挙句に選んだのは「55cm、76g」というタグのついた、とてつもなく「軽くて小さい」折り畳み傘だった。
◾「購買要因(BF)」と「購買決定要因(KBF)」
これまでのところを整理するとこうなる。
折り畳み傘を選ぶ際に見るポイントは沢山ある。
- デザインはどうか?
- 素材はしっかりしているか?
- 柄の長さや材質はどうか?
- 傘部分の面積は雨を避けるのに充分な大きさか?
- 価格はどうか?
- メーカーや産地はどこか? などなど
これら全てを「購買要因(Buying Factor)」と言う。
相変わらずの難解な4文字漢字(笑)なので噛み砕いて言うと、要するに「買う際にチェックする点/検討ポイント」のこと。
そしてこれらの検討ポイントのうち、最終的に「買う決め手」となったのが「軽くて小さい」こと。
この「軽くて小さい」が、「買う決め手」つまり「購買決定要因(Key Buying Factor)」となる。
図解するとこうなる。
◾「購買決定要因(KBF)」はマーケティング基礎用語
マーケティングを考える際には、この「買う決め手」=「購買決定要因(KBF)」がとても重要である。
理由は簡単。
あなたが売る商品やサービスに「買う決め手(購買決定要因)」となる要素が無いと、買ってもらえないからである。
だからこそ、この「買う決め手(購買決定要因)」は何なのか?と、商品を作る前の段階からものすごく研究する。
その理由もシンプル。
その方が買ってもらえる確率が高くなるからだ。
「買う決め手」=「購買決定要因(KBF)」を考えるのは、マーケティング的な思考方法の基本の一つ。
お客さまが買う理由を考え、それに応えられるようにする。
冷静に考えれば、物が売れるための至極シンプルな当たり前の理屈ではないか。
だが、現実ではこれを突き詰めて考えられているケースは、これまで見てきた限りではあまり多くない。