即席の状況で話すテクニック(TOF)

会議などで突然指名されて言葉に窮した・・・

先日行ったワークショップでこんなシーンがありました。

私もこれがメチャメチャ苦手で、会議の席ではとにかく指されないように端に座って小さく縮こまっているのが常。指されてしまったときにはしょうがなく発言するものの、「どうしてもっと気の利いたことが言えないんだろう」といつも悔しい思いをしていました。

ところが何とありがたいことに、この即興トークを上手く行うテクニックがあるのです。

 

即席の状況で話すテクニック、TOFとは?

「TOF」とは、「Think on your feet」の略。

もともとは「すばやく答える」「即座に判断する」いう意味なのですが、「Think on your feet speach」と言って、人前で話す際の「即席の状況で考えをまとめて発言すること」という意味でも使われます。

私がこれを教わったのは、米国ビジネススクールのPublic Speakingというクラスと、デール・カーネギーのトレーニングコースです。

以下に2つのクラスから学んだことを実践してみて、自分なりに使いやすかったポイントをまとめてみました。

 

TOFのポイントは2つ

即席の状況で考えをまとめて発言するコツは、主に2つのテクニックから構成されています。

1つが「時間稼ぎ」
もう1つが「事例→結論」の構成にする

です。

全体の流れはこんな感じになります。

  • 質問される
  • 2〜3秒間を置いて、頭の中で質問のテーマに関係する事例を探す。
  • 思い浮かんだ事例を話し始める。
  • 話した事例についてのまとめをして、結論に結びつける

 

TOFテクニック詳細:「時間稼ぎ」と「逆論理構成」

まず、質問を受けてもすぐに話し始めず、いったん2〜3秒の間を置きます

これが「時間稼ぎ」<その1>です。
わずか2〜3秒ですが、いったん静止することにより気持ちを鎮めることができます。

そして、この2〜3秒の間に話すポイントを探します。

「話すポイント」といっても複雑に考える必要はなくて、質問のテーマに対してパッと思い浮かんだことでOK。自身が経験したり、見たり聞いたりしたことなどが思い浮かびやすいと思います。きちんと文章やストーリーになってなくても、イメージやキーワードなどでも十分です。

時間稼ぎ」のポイント<その2>は、「話しながら結論を考える」です。

通常は結論を考えてからそれに関連する理由や事例を考えますが、そんなことをしている余裕はないので、ここは敢えて逆行バージョンにします。

とりあえず思い浮かんだことを話し始めてしまいます。そして話しながら「この話の結論は何なんだろう?」と同時併行で考えるのです。

そうすると一度に沢山のことを考えずに済むので、比較的冷静に考えをまとめることができますし、事例の結論を考えるだけなので、内容がチグハグすることはありません。

 

TOFで質問に答えてみる

簡単な例を作ってみました。

Aさん:最近、テレビを見ない人が増えているみたいだけど、テレビはもういらないんじゃないかな?

Bさん:そうですね。。。(2〜3秒)

確かに私も最近はテレビよりもネット動画を見る時間の方が多くなってきたんですが、先日の台風の際には台風の接近情報をずっと見ていました。(事例)

やはりリアルタイムで緊急情報を知りたい時などにはテレビも役に立ちますね。
ですから、時と場合に応じてテレビは必要だと思いますよ。(結論)

 

「事例→結論」の逆論理構成が有効な理由

通常は「結論→理由→事例」という論理構成がわかりやすいとされていますが、事例から始めて最後に結論を述べるというのも有効です。

なぜなら事例から入ることで、相手はそれを客観的な事象として受け止めることができるので、相手に違和感を与えることなく自分の意見を伝えることができるからです。

この「逆論理構成」のテクニックは会議の場だけでなく日常のちょっとした会話などでも幅広く活用できるので、よかったら試してみてください、

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