チーム・プレゼンテーション
プレゼンテーションはマーケティング担当者が備えるべき必須スキル
どんなに魅力的なマーケティングプランも、それが実行されなければプランが始めからなかったも同然。プランを実行するためには、それがどれほど有効で可能性があるのかを、説得力をもって説明し多くの関係者を魅了する必要がある。
先日、今サポートしている某企業の商品開発チームが、マーケティングプランを社内に初お披露目することになったので、コツを指導してきた。
プレゼンテーションのスタイルにはいくつかの種類があるが、今回は「チーム・プレゼン」というやり方を導入することに。
一人が全てを説明するのではなく、文字通り「チーム」つまり複数人が壇上に上がりリレー形式でプレゼンをする。日本ではあまり多くは見られないが、アメリカのビジネススクールでは定番のプレゼン方法だ。
チーム・プレゼンのメリット
チームでのプレゼンには意外とメリットが多い。
- 説明の質が上がる
一人一人が自分の箇所に専門特化できるので、話す内容をじっくり考え、準備することができる。 - 飽きにくい
人が入れ替わる毎に聴衆の視線を引き付けることができ、雰囲気も各々で変わるので、見ている方も飽きない - パワフルになる
チームの団結が高まる。チーム力をアピールでき、一人でやるよりも何倍もパワフルになる。
さらに言うと、チームの結束が高まるのでプレゼン終了後のプロジェクトの進行もスムーズになる。
チームで開発を進めているのならば、一人が単独で行う「ソロ・プレゼン」よりも「チーム・プレゼン」をぜひオススメしたい。
チーム・プレゼンのやり方
実はチーム・プレゼンはコツさえわかればさほど難しくない。気を付けるべきポイントは以下の3つ。
①最初の立ち位置
②プレゼンターから次のプレゼンターへのつなぎ方
③最後の立ち位置と質疑応答への返答方法
ちょうど陸上競技のリレーと似ている。
「スタートポジション」→「バトンパス」→「ゴール後の観客への挨拶」
これさえ最初に決めておけば、あとは各々自分のパートに注力して準備すれば良い。
商品開発チームへの指導時間は10分ぐらいで完了。その後練習も含めて30分程度で、それまでのたどたどしくギクシャクしていたプレゼンが米国仕様のプロフェッショナルなものに仕上がった。
本番は大成功で、聴衆より拍手喝采が起こったとのこと。
これを機に、プロジェクトも一気に加速して欲しいと願う。