実費5万円以下で実施するグループインタビュー(前半)

先日、FRONDIA主催として初めてのグループインタビューを実施した。

“グループインタビュー”とは、マーケティングリサーチ手法の一つ。”フォーカスグループインタビュー”とも言われる。

商品開発のヒントを得たり、広告や販促活動の効果を予測したり確認したりすることが目的で、5~6人ぐらいの参加者を集めて、通常、“座談会”の形式で行われる。

これを今回、実費3.9万円で実施した。

グループインタビュー(以下、略称グルイン)を企画したことがある人ならわかると思うが、その相場は概して1グループ50万円と言われるから、あり得ない破格の安さと言ってもいい。

従来のグループインタビューに対する疑問

グルインは、ナマの消費者の忌憚ない意見を聞ける貴重な機会。これまでに多分50回以上はやってきている。

だが、実はそのやり方にずっと疑問を持っていた。

兎にも角にも、費用が高い。
そして、投資対効果が見合わない。

グルインはあくまでもリサーチであり、その目的が「ヒントを得る」ためのもの。得たヒントを活用して、今あるアイデアや施策の方向性を修正していくから、必ずしも売上に直結するわけではない。

だから実施予算をとるために財務部と壮絶なバトルを繰り広げることになる。

「このグルインをやってどのような効果があるのか?」
「はい、商品開発のヒントを得ます。」
「は?」

発売するかどうかもわからない商品開発のヒントを得るために50万円を投じることを二つ返事でオッケーされるわけがない。

正攻法では予算がとれないから、何とか良い言い訳はないものかと無い知恵を絞る。そして論理合戦にならないよう綿密に根回しを行う。稟議を通すだけで、すっかり疲労困憊だ。

グループインタビューはもっと身近なものであっていい

ちょっとグチが入ってしまったが、マーケターにとって消費者のナマの声を聞くことは、自分の思考の狭まりを防ぎ、企業のジコチュウなマーケティングを行わないために、決して欠かしてはならない視点だ。

出来ることなら気軽にお茶飲む感覚で「ねぇねぇ、どう思う?」と常に現場のナマの声に接していたいくらいである。

だから、そもそも50万円もかけて壮大に行う儀式ではない。
でも、なぜ50万円もかかってしまうのか?

そこには企画側のニーズと実施サイドの実行責任との間の微妙な掛け違えがある。

これまでの当たり前に大ナタを振るう

それを全て解消して実施したのが、今回のグルインだった。

これまで当たり前だと思っていたこと、こうあるべきと思われていたことを思い切って取っ払ってみた。大企業にいたら、恐らくこんなことは説得する勇気と労力がなくて出来なかっただろう。

既成観念にとらわれずに、本来こうあって欲しいと考えることを、思った通りにやることに協力していただいたクライアント企業様には心より感謝したい。

では、どのようにして実施費用3.9万円で行ったのか?

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