「市場分析」と「市場調査」の違い

「市場分析って市場調査と何が違うんですか?」

セミナー参加者からの質問に思わず解答に詰まりました。
どちらも同じことだと思っていたのです。

細かく言えば、「市場調査」は「調査」という行為を指していて、「市場分析」は調査の目的部分を指していて、だから両者は同一の事象の表現違い・・・とは思いつつ・・・

あらためて質問をいただき、自分がきちんと理解していないことに気づきました。

知っているつもりで良くわかっていないこと。
実はよくあります。

特にマーケティングは言葉が独り歩きしていく傾向がありますので、使っている用語の定義はいちいち明確にしていかないと、お互いに違うことを指して話していた、なんてことがあります。

素直に反省して、きちんと調べてみることにしました。

市場分析 market analysis

企業が市場調査の一部として、市場の大きさを測定し市場特性を判定すること。広義には市場調査と同義に用いることもある。

市場調査 market research

生産者から消費者に至る財またはサービスの流れに関連しておこる事象について、企業が意思決定のための情報を収集し、記録し、分析することをいう。市場予測、市場分析、広告調査、消費者調査などは、すべて市場調査に含まれ、その一部を構成する

出典:小学館「日本大百科全書(ニッポニカ)」

つまり「市場調査」が広義な意味で、「市場分析」は数ある調査項目のうちの一つ、ということになるようです。

これからはきちんと使い分けていきたいと思います。